毎日のオーラルケアは、歯ブラシだけで十分と思っている方が多いと思います。口内環境を整えて、歯を大切にしたいなら、デンタルフロスや歯間ブラシのケアも必要です。
オーラルケアでは、歯や歯ぐきだけでなく、舌などのケアも行うため、口のなか全体を清潔に保つことができるのです。
その結果として、虫歯や歯周病の予防ができるほか、歯の着色汚れや口臭の発生を防ぐ効果が期待できますね。
また、オーラルケアはウイルス感染予防にも役立つと言われているのをご存知ですか?
「オーラルケアでウイルス感染予防?」と意外に思う方もいるかもしれませんが事実なんです。
実は口腔には優れた免疫機能がありまして、ウイルスや細菌などの病原体が侵入するのを防いでくれるのです。ですが、害を及ぼす細菌が口内に多くいると、この免疫システムがうまく機能しなくなってしまい、歯が清潔に保たれていないと、感染リスクが高まってしまいます。
オーラルケアは、歯の健康だけでなく体の健康を保つうえでもとても大切なことなのです。毎日の習慣として、正しいケア方法を覚えていってくださいね。
効果の高いオーラルケアの方法として
【デンタルフロス】と【歯間ブラシ】の活用を推奨します。
歯と歯の間には歯ブラシの毛先では届きにくい隙間がありますので、きちんと磨けているつもりでも磨けない部分があります。そこには歯垢が残りやすくなってしまいますので、虫歯や歯周病などを発生させる原因となる恐れがあります。
歯間ブラシやデンタルフロスを使うことで、歯ブラシでは取りきれないプラークを取り除き、口内環境を整えることができます。特にヨーロッパでは一般的となっていますがオーラルケアの必需品として、まだの使っていない方は今後はぜひ実践してみてください。
デンタルフロスと歯間ブラシの違い
デンタルフロスは、歯と歯の間のケアに最適なもの
デンタルフロスは、糸で歯と歯の間のプラークを除去するオーラルケアアイテムです。持ち手がついたホルダータイプと、ストリングフロスと呼ばれる糸を巻いた巻き型のタイプがあります。
巻き型のタイプは、必要な長さを調整できるので経済的ですね。ホルダータイプは柄の部分を持って使えるので、初心者の方でも使いやすいのが特徴です。
歯間ブラシは、歯と歯の間に隙間ができている部分のケアを
歯間ブラシは、細かいブラシがついているタイプのオーラルケアアイテムですね。隙間ができている広い歯間部の清掃に使うものです。あまり隙間がない場合は、デンタルフロスでケアする方が効率的です。
ブラシの毛先はナイロンタイプとゴムタイプがあり、歯垢除去力で選ぶならナイロンタイプがおすすめ。ゴムタイプは比較的使いやすいので、初めて歯間ブラシを使用したりする初心者の方にもおすすめです。
おすすめのオーラルケアグッズもご紹介します
ライオン クリニカ デンタルフロス Y字タイプ
クリニカデンタルフロスはY字型で使いやすくなっていて、慣れていない人や初めて使う人にでも簡単に使うことができます。フロスはたるみを持たせているので、歯にフィットして歯垢を絡め取り、口内を清潔な状態にしてくれます。洗って繰り返し使えるので、経済的なのも嬉しいポイントです。
REACH デンタルフロス ワックス
歯ブラシやデンタルフロスのブランド、REACH(リーチ)のデンタルフロスは糸巻きタイプです。フロスにはワックス加工がされているので、歯と歯の間に入りやすいのが特徴。
極細繊維で作られているので、歯間が狭い人でも安心して使えます。長さ50mもあるので、これ1つで長く使えてお得ですね。
小林製薬 やわらか歯間ブラシ20本×4個
小林製薬のやわらか歯間ブラシはワイヤーを使わないゴムタイプの歯間ブラシです。歯周病・歯槽膿漏・食べカス・歯垢などを除去してくれます。先端が扱いやすいゴムタイプなので、歯間ブラシ初心者の人でも使いやすいのでオススメです。
狭い歯間から広い歯間までなめらかにフィットしてくれるのでとても使いやすいです。ゴム状の柔らかブラシが優しく心地良い使用感で、歯ぐきも気持ち良くマッサージしてくれますね。
効果の高いオーラルケアのやり方
できているようで意外とできていない人が多いオーラルケア。健やかな口内環境へ導くための、正しいオーラルケアの知識を身につけて十分なケアをしていきましょう。
- 歯ブラシの硬さは「ふつう」タイプがおすすめ
歯ブラシの硬さは、柔らかすぎるとしっかり磨けなくて、硬すぎると歯を傷つけることがあるので「ふつう」タイプを選んでください。毛先はギザギザではなく、真っ直ぐな方が力が均等にかかります。 - 歯磨きは食後30分後に
食後すぐは口の中が酸性になっているので歯が傷つきやすいです。食後30分程度経ってから磨くのがいいと言われています。 - 丁寧に磨いて汚れをしっかり落とす
歯の中でもむし歯になりやすく歯垢がたまりやすいのは、歯と歯の間や歯と歯ぐきの間、奥歯です。歯と歯の間は毛先を当てて小刻みにゆらしながら磨き、歯と歯ぐきの間は、歯ブラシを斜め45度に当ててブラッシングをしてみましょう。奥歯は歯ブラシの先端を使い、溝の汚れを掻き出すように動かすとGOODです。 - 前歯は歯ブラシの向きを変えて
前歯は歯ブラシを縦に使うと歯と歯の間に入りやすく、磨き残しの可能性が低くなりますね。 - 仕上げのケアも忘れずに
歯ブラシだけでは歯垢を約60%しか除去できないと言われていますので、歯間ブラシやフロスで仕上げをしっかり行いましょう。自分の歯間のサイズに合わせたものを選び、歯を削ったり歯ぐきを傷つけないように注意してくださいね。
キレイな息と透明感のある歯は、丁寧なケアができてこそのものです。
毎日の流れ作業になってしまわないように、しっかりと丁寧を心がけていきましょう。
デンタルフロスは、糸を上下に動かして歯垢を取るイメージで使用します。
糸を隙間に入れるときは、ノコギリを引くように左右に動かしながら歯の根元まで入れます。この際に、強く動かすと歯ぐきを痛めてしまいますので、優しく動かすのがポイント。奥まで糸を入れたら、両側の歯の歯垢を糸に付着させるように上下に動かしてください。
歯間ブラシは上下に動かすイメージで使用します。
歯間ブラシを隙間に入れるときは、鏡で位置を確かめながら斜めに入れると使いやすいです。歯間ブラシも歯ぐきを傷つける可能性がありますので、ゆっくり動かすようにしましょう。掃除するときは、歯間ブラシを水平にして左右に動かしてください。
今回の記事ではオーラルケアについて解説と紹介をさせていただきました。
オーラルケアってただの虫歯予防でしょ?くらいにしか捉えていない方も多いと思いますが、お口の健康状態に関してももちろんそうですが、それ以外の体への影響も考える大切なことなんですね。
とても大切なことなので、今までなんとなく歯磨きしかしてこなかったと言う方が、これから少しでも変わっていって十分なケアができるといいなと思います。